原水爆禁止2008世界大会 参加の報告 大石 邦子/竹下 紀子


『核兵器のない平和で公正な世界を』 
原水爆禁止2008世界大会に参加の報告

全体会場を埋め尽くした6,800名の参加者。その半分が若者の参加だったことに驚きと平和を愛する若者がこんなに多勢いることに感動しました。

また、国連代表をはじめ347国99名の海外代表が参加されていることにも。

来賓の 広島市 長、秋葉忠則さんは『核兵器は廃絶することだけに意味がある!』『今、市民の力で解決できる時代です。2020年までに核兵器を廃絶する行動を共にしましょう!』と挨拶。

主催者報告は国際会議宣言の内容を紹介。

今なお核兵器保有国は26,000発の核兵器を貯蔵配備し、その内の数千発が即時発射態勢に置かれている。
核兵器のない世界を共通の目標とする全世界的な行動キャンペーンを呼びかけました。

被爆者代表の坪井通さんは被爆者のありさまとして発言。

63年前、20歳の時大学へ行く途中で被爆。10m吹き飛ばされた。
 その場で同級生の1/3亡くなり、その後1/3亡くなり、この世のありさまではなかった。脚が半分骨が見える、眼球が飛び出している、こんな状況はざらでした。
 この人たちを助けるどころか踏み付けて逃げた…原爆は人の命を狂わせた。40日間意識がなく8月15日の敗戦は知らない。
生きている限り平和のため、核兵器廃絶に取り組む。
 平和なくして暮らし経済はない。平和の道を歩きたい。平和を勝ち取るには決して決して諦めてはならない!と。

被爆の実相でしたが、改めて民商が云う『平和でこそ商売が続けられる』その通りだと感じました。

草の根運動報告では、北海道〜東京まで通し行進をした渡辺さんが行進者の後には、同じ思いを持つ人が沢山いること、信頼を寄せている人のいることを実感して、反核・戦争反対・9条を守る運動を頑張る決意を表意。

もう1人、全国印刷総労連(全印労)の方は、夢の島〜広島 平和核兵器廃絶の取組みとして20年間延べ6,000名が参加している。『戦争のためには印刷機を廻さなさい』この思いで運動を続けてきたと発言。涙が出るくらい感動しました。と、同時に今のあやふやなマスメディアに聞かせたい!

熊本の民医連の若い医者は研修医6人全員と他2人医師8名で参加しました。

8人送り出す現場は大変だけれどしっかり学んで来いよと送り出してもらった。

開会総会の終わった後、原爆ドームを見て新婦人の人達と平和公園へ折鶴を納め、平和資料館が閉館PM7:00と云うことで駆け足で見学して広島の名物、お好み焼きを食べてホテルへ戻り一日が終わりました。

4/5 2日目 分科会

◎第11分科会 核兵器廃絶と軍事費削減、格差、貧困のたつかいに参加。

民医連分科会の目的 全商連常任理事より(運営委員長)

軍事を削減して平和な社会 税金の使い方、取られ方 社会保障

国民共同の運動 政治を革新していくこと。

民医連の事務局長、長瀬さんが問題提起。

資料に基づいて25分の短い時間でしたが大変わかりやすくしかも丁寧に話されてとてもよかった。長瀬さんに来てもらいたいがどこへ連絡すればよろしいですか?の質問がありました。
浜松民商でも企画したいなと思いました。

はじめに今をときめくジャーナリスト堤美果さんの「貧困アメリカ大陸の現状」を引用して軍事費はたっぷり使うが社会保障には使わない。

貧しい家庭の子供はイラク戦争に2年3年行ったら授業料を免除する。

格差と貧困をなくす事が軍事を削減する道だと話された。

9条の問題の中で日本で一番有名で長寿の医者日野原重明さんの文章を紹介しました。

京大の医学生時代に石井四郎から731部隊での生体実験の映画を見せられて、南京では妊婦を日本兵が銃剣で突刺す場面を見せられた。

世界に非戦を宣言した日本国憲法を持つ国として安保条約を廃棄しなければなりません。

私は命を守る医者です。平和に徹するのは医者の務めです。

(全国の運動交流)

■京都の市職からの質問

貧困思いやり予算はいつから法律で決まったのですか?
根拠がないから“思いやり”金丸が1979年から(名前をつけたのも金丸)
安保も地位協定もない廃止することは可能。

■大阪税務署勤務

税金滞納者はあくだと云う事でただ数字だけで財産を押さえるそして民間に委託(元警察官、税務署長など)で個人の情報が流出。

■宇都宮

駐屯地で海兵隊と同じ訓練を一年に一回300m先を打つ実射訓練をする。引金を反射的に引けないと隊員ではない。
「まわれ右!」これは隊員として体を反射的に反応するようにとても大切なことだと話された。

■北海道議員

燃料高騰の中でストーブを焚かず上着を一枚着る。暖をとるために老人がゲームセンターへ。
カイロを半分に切ってガムテープでとめる。

灯油を焚いて餓死するか、ご飯を食べて凍死するか…笑えない現状だ。
インド洋へやる油があったら市民へ。今こそ軍事費を削って福祉へまわせの運動が大切です。

わたしも業者の立場で実態と、消費税の不公平さを話しました。

■新潟ユニオン会員の男性

今日ここへ参加している人は高齢者か趣味でかまたはよっぽど暇な人ではないのですか?今非正規で働いたり、職がなく今日の生活をどうしようという青年こそこの場へ来たい。でも参加することができない。

僕も今無職でうつ病にかかってしまった。ユニオンに参加しています。
と、自分の思いのたけを本当にぶちまけるという形で発言しました。

この発言に衝撃を受けたのは私ばかりではなく、会場全体が重く受け止めました。

この分科会のテーマそのものでした。“貧困と格差”

長瀬さんは今ブームになっている蟹工船と比較しながら蟹工船は真実を話せる仲間がいた。しかし今の若者には仲間が居ない。
一緒に仲間になろう、そして団結して共に戦おうの呼びかけが大切だと話しました。 この若者は最後まで参加をしていました。

まとめの中で、分科会の参加者は200名のうち1/3が初参加(私もその1人)
9条と25条を守ることが世界と日本の安全保障。食とくらしの安全保障です。

軍事費削減、核兵器廃絶を各地域で宣伝しましょう。自分の言葉で噛み砕いて話せるよう学習しながら運動しましょうと、全体で確認しました。

休憩する間もなく“核兵器なくそう女性のつどい2008”へ参加するため会場を移動しました。

海外代表も合わせて全国から1,700名参加しました。司会を安易に引き受けてしまい少し戸惑いを感じましたが、なんとか時間内にプログラムを終了することができホッとしました。良い経験をさせて頂きました。

韓国伝統農楽舞 広島サムルノリ団「ハンソリ」の素晴らしい演奏。

海外、日本の女性運動の交流。

■世界の女性 イラク戦争で息子を亡くしたセレステ・ザッパラさん

       戦闘状態が悪化するアフガニスタンから危険をおかして参加のマリアム・ラウィさん

       婦人国際平和自由連名会長のフェリンテイヒルさん オーストラリアの人

■日本の女性 愛知 若い女性とピースチャレンジ

       広島自治労連 はたらく女性の行動

       神奈川 原子力空母くるな 米兵による犯罪

       婦団連 EU議会で原爆展 堀江ゆりさん

被爆の実相、継承のコーナーで司会を担当した被爆三世の高校生の進行の素晴らしかったこと。拍手喝采です。

世界を動かすのは世論と運動です。草の根の連帯の力で被爆者、若い世代と共に核兵器や戦争に莫大なお金を使い続ける愚かな政治をやめさせましょう。
核兵器のない平和で公正な世界をつくりましょう!と云うアピール採択をしました。

今夜もお好み焼にこだわって遅い食事をしました。

ホテルへ戻りPM10:00〜宮崎駿のプロフェッショナルをゆっくり観ました。

4/6 3日目 閉会総会

朝8時から開催された広島平和記念式典に参加し全体会場へ戻り閉会総会に参加。

静岡県代表団の決意をこめたまとめ集会を最後に帰路へ付きました。

新大阪からの新幹線の中で途中雷による停電と云うアクシデントに見舞われてしまいましたが、8分遅れで浜松へ到着することができホッとしました。

皆さんの大切なカンパで充実した3日間を過ごすことができました。

御礼を申し上げます。

この貴重な体験をこれからの民商運動におおいに生かす事を決意して報告と感想にかえさせて頂きます。本当にありがとうございました。

最後に報告。

3日間歩いた歩数30,000歩です。体力・気力が大切だと云うことを実感しました。

大石 邦子



原水爆禁止2008年世界大会・広島(8/4〜6)に参加して

原水禁世界大会広島への参加は二度目になります。
今回また、参加させていただけたことに感謝しています。

8月4日の開会式は海外代表や日本全国から六千八百人の参加者で、ものすごい熱気に包まれ開催されました。原爆投下から63年。被爆者の心の傷は今もいえてはいません。
二度とこのような悲劇を繰り返してはいけないと核兵器廃絶にむけた新しい国際共同行動が呼びかけられました。

広島市の秋葉市長が核兵器廃絶に向けた市民の取り組みが世界を動かしていることを指摘され、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向け、私たちとともに行動してくださることを心から期待すると世界大会への連帯を表明しました。

そして被爆者代表として自らの被爆体験の話をされた坪井さんは、20歳の時に爆心地から1キロの場所で被爆し、同級生を三分の一失い、黒こげになって死んでいる人を踏みつけて逃げて来た、この世のありさまではない本当に地獄でした。自分自身も40日間意識を失い終戦の記憶はなく、今まで12回の入退院を繰り返し、現在も心臓疾患を抱えています。
それでも私は生きている平和のため、核兵器廃絶のために生きています。それしかない。
“ネバーギブアッツプ”決して諦めてはいけないと核兵器廃絶へのたたかいを続けることの重要性を訴えました。

今現在でも苦しんで辛い思いをしている被爆者のことを思うと胸が痛くなります。

高齢化した被爆者(平均年齢75歳)には語り継ぐ時間はわずかしか残されていません。
しかしいまだ世界には2万6千発の核兵器が存在しています。

ひとりの女子大生は普通に生活をしていて突然自分の上に原爆が落ちたら・・・
想像もつかない一瞬にして当たり前の毎日が奪われてしまうこと・・・
でも草の根の運動に参加することで、自分自身の問題として捉えることができてきた。少しずつでも核兵器廃絶の運動を周りに広げていけたらと語ってくれました。
若い人達が頑張っていることに勇気と元気をもらうことが出来ました。

 浜松から参加した新婦人と佐藤町診療所から参加された方たちと平和公園と資料館を見学し、新婦人の方達が折鶴を持ってきたので、私達も平和を願い一緒に納めてきました。

二日目の分科会は「核兵器廃絶と軍事費削減、格差・貧困とのたたかい」に参加しました。

全日本民医連の事務局長の長瀬さんが問題提起・・

米核戦略に組み込まれた日本の異常な対米追随のもとですすむ巨額の軍事費のムダや利権の実態・核兵器廃絶と軍事費削減が飢餓・貧困問題の解決のカギになっていること・・・

本当に分かりやすく説明され、25分間の中での資料に基づい簡潔な話には感動しました。

 貧困大陸アメリカでは貧困がどんどん拡大・・軍事費にお金を使い社会保障にはまったく使わない。貧しい世帯の子供達はイラク戦争に2.3年いったら学費を免除するなど、日本でも北海道では一番の就職先が自衛隊・貧困が戦争にいかせる・戦争と貧困は切り離せない表裏一体のものです。

 軍事費を削ればくらし関連予算の削減分をなくせます。

  • PAC3システムの整備をやらなければ国保料一人あたり1万円の値下げができます。
  • 新型イージス艦2隻買わなければ介護保険料の引き上げ抑制・減免制度の創設ができます。

私達の税金が米軍基地を支えている。社会保障は世界でも最低水準・国税に占める消費税の割合も日本はすべてに5%・イギリスでは、医療・教育・生活必需品は非課税、他の実施国も大幅な非課税。

税金の取り方・使い方を憲法9条・25条に照らし合わせていかなければいけないこと。そしていま憲法9条を改悪し戦争する国つくりをしようとしている重大性に声をあげて広げていかなければと思います。

200人超える参加者で初めての参加者が3分の1でした。

全国から32名が代表発言、交流・討論されました。

大石邦子さんも業者の立場から発言、今、中小零細業者がワーキングプア・重くのしかかる消費税の苦しみ、消費税は預り金ではない・消費税廃止運動の取り組みと厳しい業者の実態を話されました。

全国のそれぞれの団体・立場での運動報告・平和に対する思い・また職場の現状等、32名の方が発言されました。

立命館大学の学生・・私学援助の減額・学費が高く払えず退学等学びたいのに学べない状況社会の責任として若者達を育てていかなければいけないのに、今の日本社会は教育より、福祉より、軍事費にとお金を使いおかしい・・・

クラスター爆弾はどこで使うのか・国民殺すきか・・・

平和の大切さ、深いかかわりを原爆の日を知らない若者達に広げていくため、小さな所から少しずつ運動をしていきたいと熱く語ってくれました。逞しく展望がもてました。

大阪税務署納税課勤務・・税金の徴収の強化・滞納は犯罪扱いとして生活の根底など審査しないで、数字だけで動き、財産を差し押さえ、民間に委託。そして各民間業者に個人情報が流れている実態を報告・集める側として税金がどう使われているのか・・・

京都の市職の女性・・思いやり予算はいつから始まって、なんでアメリカに渡さなければいけないのか・と質問安保条件・地位協定に根底がないのでまったく関係なく1979年に金丸が勝手に“思いやり”と付けた。

思いやる相手が違う・世界探してもない廃止するべき。

千葉県の県会議員の女性・・若い人達とのかかわりの中で、日雇い派遣の人間扱いされない酷い実態・危険な仕事を平気やらせ、死んでしまった事例など、告発していかなければいけないと訴えました。

北海道の市会議員男性・・原油高騰の中で今度の冬は灯油を使って御飯を我慢して餓死するか、ご飯を食べて灯油を我慢して凍死するか・・北の寒い大地での切実な声だと思いました。

清水の新婦人の方・・港まつりに自衛隊が参加・市民と溶け込んで、市民を巻き込んでいる

 発言のレベルの高さ、そして多くの若者達の参加・・この勢力は衰えはしないパアーアップしました。

9条と25条を握ってはなさない・・命とくらし・安全保障自分の言葉で語って、学習しながら運動を広げていきましょうとまとめられました。

夜の集会まで少し時間があったので会場の近くを散策できました。

高校生が暑い中核兵器廃絶の署名行動を頑張って行っていました。

午後6時から「核兵器なくそう女性のつどい2008」に参加

会場はタペストリーなど平和の活動を美しく、華やかに飾られていて感動しました。

海外からの参加者合わせて1700名が会場を埋め尽くし、オープニングの子供達の踊り・親  子の合唱・文化行事の韓国伝統農楽舞「ハンソリ」も素敵でした。

 司会をされた大石邦子さんと被爆三世の広島の女子高校生の進行は素晴らしかったです。

大石さん大役ご苦労様でした。さすがですね。

 海外代表のセレステ・ザッパラさんは、イラク戦争に従軍していた私の息子はバグダットで死亡しました。彼の無意味な死でイラク戦争が間違いだと確信しました。ただちに声を上げようと思いました。平和のために行動することをたくさんの母親から学びましたと静かな口調で話され、

 イラクから命賭けで参加しているマリアム・ラウィさんはアフガンでは30年間、戦争状態が続いている。日本の反核運動がリードしている、広島・長崎の街が原爆被害から立ち直った姿を見て、感銘を受けた。復興のため、私たちも絶対あきらめないぞと決意した。と妊娠7ヶ月の体で訴えました。

 三日目の8月6日、平和祈念式典での、秋葉広島市長の、政府に対するきっぱりとした姿勢と、被爆63年にむけた力強い展望が示された平和宣言は、大きな感動と使命を訴えかけるものでした。世界大会のフィナーレは新署名「核兵器のない世界」の推進と運動を呼びかけ、決意を新たに溢れんばかりの熱気に包まれ閉幕しました。

 本当に充実した3日間を過ごすことができました。カンパして下さった皆さん・事務局の皆さんに心からお礼申し上げます。ありがとうございました。

 この世界大会で学んだこと・感動したことを今後の運動に役立ていきたいと思います。
最後に広島の中学生が書いた詩がとても感動したので紹介し、報告とさせていただきます。

   『ねがい』

  もしもこの頭上に 落とされたものが

  ミサイルではなく 本やノートであったなら

  無知や偏見から  解き放たれて

  きみは戦うことを やめるだろう

  もしもこの地上に 響きあうものが

  爆音ではなく 歌の調べであったなら

  恐怖や憎しみに 囚われないで

  人は自由の歌を うたうだろう

  もしもこの足下に 植えられたものが

  地雷ではなく 小麦の種であったなら

  飢えや争いに 苦しまないで

  共に分かち合って 暮らすだろう

  もしもひとつだけ ねがい 叶うなら

  戦争を捨てて 世界に愛と平和を

  このねがい叶うまで 人類(わたしたち)は

  歩みつづけることを やめないだろう

竹下 紀子







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